「巨大子宮筋腫」って何センチから?命に関わることも!

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巨大化する子宮筋腫の怖さ

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「子宮筋腫は生理がある限り大きくなり続けるものですよ」

そう医師に言われたことが必ずあると思います。子宮筋腫はエストロゲン過多によって大きくなるものなので、エストロゲン分泌がされ続ける妊娠可能な女性ならば、子宮筋腫が徐々に大きくなるという意味ですね。

10cmを超えると「巨大」の範疇に入ります。7cmを超えると手術の方法が限られてくるため、医師によってはその程度でも巨大と表現する場合があります。

最大どれくらいまで大きくなるか

エストロゲンが多くなりすぎないよう、女性ホルモンのバランスを整えることで現状の大きさを維持できますし、うまくいけば縮小も可能です。

でももし放っておいたとしたら、どれくらいまで大きくなるのでしょうか?

これまでに世界の実例で最大とされているのは、直径53cmほど。大きなスイカくらいのイメージです。直径30cmくらいだとバスケットボールをイメージすればわかりやすいですが、このくらいまでになることもよくあるそうです。

大柄な人だと、多少の違和感はあっても太っているだけだと放置しているうちに、気づかないまま何年もかけてどんどん大きくなっていくということがあるそうです。

巨大になっても気づかないというのは、漿膜下筋腫で生理の症状が軽い場合がほとんどです。また、未婚、妊娠経験がない場合に子宮トラブルについて意識が低く、婦人科の診察を受ける必要を感じていないという全体的な傾向があるそうです。実際私もそうだったなあ。

そんなに放置して大丈夫なの?

過多月経や痛みがない場合、生活に支障がなければ巨大子宮筋腫でも手術せず、経過観察のままで閉経までやり過ごすということはあります。

当然医師は手術で摘出することを勧めますが、本人がどうしても手術は嫌だと言い、生命にかかわる症状がなければ容認するというのが通例です。



でも、大きくなりすぎた子宮筋腫が命にかかわる症状を引き起こすことも!

注意

直径18cm程度の子宮筋腫が原因で、深部静脈血栓症になった例

関東連合参加婦人科学会の学術集会で触れられた実例です。

44歳、最大径18cmの子宮筋腫を5年以上放置していた女性。

突然左足の浮腫み・痛みや変色を訴え、下肢の「深部静脈血栓症」と診断される。薬により閉経させ、血栓を溶かす薬剤療法を行ったが血栓が取りきれず、子宮全摘になった。

 直径11cmの子宮筋腫放置で呼吸困難になった例

同じく前述の学術集会で説明された例。

49歳、最大径11cmの子宮筋腫で通院していたが、3年前から放置。

突然呼吸が苦しくなり、肺高血圧、両肺の肺血栓塞栓症と診断される。薬剤で抗凝固療法を行い、最終的には子宮全摘手術を行った。

 

どちらの例も、巨大子宮筋腫を長期間放置し、骨盤内静脈の強度圧迫に気づかなかったことが原因ということです。

1例目の「深部静脈血栓症」は2例目の「肺血栓塞栓症」に発展するそうです。「肺血栓塞栓症」は文字通り肺の血管が詰まり、体に酸素供給が出来なくなる病気。急性の場合を一般的には「エコノミー症候群」と呼びますが、これは自覚症状がなく突然死に至る怖い病気なのです。

下肢にできた血栓が肺に飛び、その血栓が血管に引っかかると急に血流が遮断され、呼吸困難が起きます。血栓は幾つもあることが多く、いつ血管が詰まるかわからないので、言わば体内に爆弾を抱えているようなものです。

自覚症状がないからといって、病院に通わず放置していては命に関わる症状の原因となることがあるのですね。必ず周期的に検査し、子宮筋腫の管理をしていく必要があります。

巨大になると漿膜下筋腫でも貧血になることが

子宮筋腫で貧血になるというのは、筋層内筋腫か粘膜下筋腫のために過多月経になるからです。

でも漿膜下筋腫だと過多月経にはなりにくいので、貧血にはならないと思われがちですが、筋腫が巨大になるとそうではなくなります。

筋腫には表面に血管があり、どんどん栄養を送り込んでいる状態です。巨大になればなるほど、必要な栄養も多くなり、その分血液も必要になるというわけ。当然ながら体の他の部分に行く血液の絶対量が少なくなってしまいますので、頭痛、立ちくらみ、息切れやだるさなどの貧血症状が表れるケースが増えます。

貧血検査ではわからないことも

ですが、健康な人の場合、体の一部である筋腫を維持するために頑張って血液を生産していることがあります。その場合は貧血の検査をしても全く数値には現れず、逆に「普通の人より血が多いですね」と言われることさえあります。それでも、多くの血液が筋腫に取られている状態にはかわりなく、体の他の部分の機能に影響が出る可能性があります。

そのほか、上述の「血栓症」までならなくても、骨盤内の圧迫によって膀胱炎になりやすかったり、水腎症になるケースがあります。また腰痛や足のしびれ、深刻な便秘、お腹にガスが溜まる症状との関連もあります。

私の場合はこうでした→「水腎症の疑い!子宮筋腫との関連は?CTスキャンを受けてきました」の記事

 

ホルモン治療で小さくすることが勧められる

これまで挙げたような症状が起きるため、巨大になってしまった子宮筋腫は放っておくことはできません。手術を望まない場合にはホルモン投与によって子宮筋腫へのエストロゲン供給を絶ち、子宮筋腫縮小を目指すという治療が勧められます。

ただし、こうした人工ホルモン投与というのは、体には負担ですし弊害も多く、保険適用が半年までなので、一時的な治療しか出来ません。実際には根本的解決にならないのですが、応急処置にはなります。

じゃあ、根本解決を目指すには?

長くなってしまったので、次の記事で書きますね。

エストロゲン過多をコントロールするのに大切なこと

 

ウインク

子宮筋腫対策にわたしが役立てているものをピックアップしました。よろしければこちらの記事もどうぞ。

「子宮筋腫対策に役立っているものリスト」

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