(2018年1月更新)
大根が筋腫持ちさんの体質改善にいい、という話を聞いたので調べてみました。
季節的にも大根のおいしい時期ですし、大根がいいならどんどん食べよう!と思ったのですが、食べ方にちょっとした工夫が必要なことがわかりました。
Contents
生の大根が免疫力をアップさせる3つの理由
1.大根の殺菌力と抗酸化作用
これは、生のまますりおろしたときにできる成分である、アリルイソチオシアネート(芥子油)の効能です。
「アリル」とつくことから分かるように、大根の辛味成分なんですね。(たまねぎの辛味は硫化アリル)
大根の細胞が壊れるときにこの成分ができます。
この殺菌効果を利用して、口内炎などができたときに大根のおろし汁でうがいするという民間療法があります。
もちろん食べたときに胃腸内の細菌にも力を発揮してくれるので、食中毒予防の効果も期待できるそうです。
イソチオシアネートが胃腸内の悪い細菌を殺菌し、さらに後述する酵素のおかげで腸内環境が良くなると、身体の免疫力がアップするというわけです。
ただし、イソチオシアネートは揮発性なんです。
すりおろしてからしばらくたつと大根おろしの辛味成分が飛んでしまうのはそのせいなんですね。
2.大根には消化を助ける酵素が多い
よく、脂っぽいものに大根おろしを添えたりしますね。
大根には数種類の消化のための酵素が含まれています。
・でんぷん質の分解を助けるのがアミラーゼ。
・タンパク質の分解に役立つのはプロテアーゼ。
・さらに脂肪分の分解にはリパーゼという酵素が関係します。
これらの酵素はどれも熱が加わると壊れてしまうので、生で食べることが大事です。
こうした大根の殺菌作用と分解酵素の働きから、免疫力アップや抗酸化作用が期待できるということで、腫瘍細胞に対抗するための研究がされているらしい。
かの甲田療法でも、大根おろしはよく用いられています。
「大根ががんにいい」とか「腫瘍を溶かす」という説はこのあたりから出ているようですね。
3.大根の繊維が便秘解消
さらに大根の繊維質は、お通じを良くしてくれますので老廃物の排出に効果的です。
それも、皮ごと・葉ごと食べるのが一番です。
皮の近くに最もビタミンCが多いからです。
さらに、大根の葉は緑黄色野菜で、カロチンやミネラルの量がすごい!
家庭菜園や、直売所などで葉っぱ付きの大根を手に入れられたら、沢山活用したいですね。
筋腫持ちさんも、便秘は大敵!
老廃物をスムーズに流すことが体質改善には必要なので、大根の食物繊維効果もぜひ利用したいところです。
http://hapilife.info/kinsyu-benpi/
別の記事ではスイマグを使って便秘解消してみた体験をのせていますので、よければそちらも。
http://hapilife.info/suimagu/
番外編:大根菜のお風呂が冷え取りにいいらしい
これは食べるのじゃないんですが、大根菜を干したものを入浴剤として使うと冷え取りに効果的だと言われています。
陰干ししたのを細かく刻んで、ネットなどに入れて使うと楽ちん。
昔から婦人科の治療として民間療法で行われていたことだそうです。
大根菜の独特な臭いが気になるかもしれませんが、柑橘系のアロマオイルなどをちょっと加えると気にならなくなります。
生の大根は冷えには大敵!
ところが、問題がひとつあります。
大根おろしやサラダという生で食べる大根が良いというのがわかったのですが、実は生の大根は体を冷やす食材なんです・・・。
昔から熱取りや火照り取りにも使われてきたほど。
http://hapilife.info/kinsyu-hie/
おでんやふろふき大根などで加熱すると、今度は根菜としての力量発揮で体を温める食材に変化するらしいのですが、
加熱した大根でも免疫力アップは望めるのでしょうか?
残念ながら・・・加熱しても大根の繊維はそのまま取り入れることができますので、便秘解消効果は期待できるものの、
やはり酵素やイソチオシアネートの効果は消えてしまいます・・・
大根の成分を最も活用できる食べ方って?
体を冷やしたくないけれど、免疫力を上げたい人のための大根の食べ方とは・・・
- 食事の最初に大根おろしを食べる
- 体を温める肉・魚類と一緒に大根おろしを食べる
このどちらかを心がけると良さそうです。特に、おろしたての辛い大根のほうが効果的!
ただし、タンパク質の摂りすぎは筋腫の元という説もありますので、肉・魚類の量には気をつけなくちゃ。
まとめ
大根には殺菌力、抗酸化作用があり、酵素や食物繊維も豊富です。
体質改善にもよい食材ですが、体を冷やさない食べ方に気を付ける必要があります。
たくさん摂りたい食材の記事はこちら。
http://hapilife.info/kinsyu-daizu/