美容効果と便秘解消効果などなど、体に良いとされるアロエ。でも子宮には刺激が強いんですって。
アロエにはなんと、300種以上の種類があるそうです。アロエ科の多肉植物は全部「アロエ」。
でも最も有名なのは「キダチアロエ」と「アロエベラ」ではないでしょうか。
キダチアロエは観賞用として鉢植えになっていて、家庭でもちょっとした傷に貼ったり、刻んで服用したりすることが昔から行われていますよね。わたしも幼い頃、「おなかにいいよ」と皮ごと刻んだ苦いキダチアロエを時々飲ませられた記憶があります。アロエの皮が苦いんですよね。
アロエベラのほうは、よく「アロエヨーグルト」に入っています。「アロエジュース」もコンビニで買えますね。透明のゼリー状の果肉が一時期ブームになりました。
最近はアロエの美容効果が話題になり、再び脚光を浴びている感がありますね。
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アロエの子宮収縮効果がちょっと怖いけど、抗腫瘍作用もある
アロエは、子宮内にうっ血を引き起こすと東洋医学では言われてきました。また、子宮収縮を起こす成分も含まれています。(アロイン、アロエエモディン)
そのため、妊婦さんは避けなくてはいけないとされています。流産の危険があるからですね。
また、生理の時期も出血や生理痛を増やすと考えられています。
ただ、これはどんなハーブでも同じことが言えます。なじみのあるハーブで子宮収縮作用があるものはたくさんあります。
例えば、パセリ、セージ、シナモン、ローズマリー、オレガノ、ラベンダー、カモミール、ベニバナ、ジンジャーなどなど。そういう意味で言えば、アロエだけに目くじら立てるのはおかしいということになりますね。
いずれも、料理などに入っている程度ではさほど心配はないそうです。濃縮エキスやサプリメントで大量に摂る場合には注意が必要だという意味です。
アロエを使った健康食品はたくさん流通していますが、どのアロエを使っているかで多少成分が変わります。「アロエベラ」を使った加工食品は子宮収縮成分である「アロイン」は取り除かなくてはいけないことになっています。
ところが「キダチアロエ」を使ったものはほとんどが成分100パーセントのジュースやサプリメントになっています。これはキダチアロエが日本の固有種だからだそう。当然「アロイン」もそのまま含まれています。胃腸のためにはそのほうがいいのですが、妊婦さんは避けたほうがいいでしょう。もちろん、妊婦さんが家で育てているアロエをそのまま摂取するのは避けましょう。
逆に婦人科に良いという説も
ところが、アーユルヴェーダではアロエは胃腸だけでなく婦人科の病気にも良いとされているんです。(このアロエは真性アロエ=アロエベラらしい)
もちろん、子宮内うっ血や子宮収縮作用はあるものの、それ以上に女性の生殖器に対して血流改善、代謝促進作用があり、そのために子宮の若返り効果が期待できるという考え方です。
アロエの成分のひとつで「アロミチン」には抗がん作用、抗腫瘍作用があるとされています。またアロエのネバネバ成分でもある「アロエマンナン」、「ムコ多糖体」にも抗腫瘍作用があります。これらの成分は子宮筋腫にも効きそうですね。キダチアロエにもアロエベラにも含まれています。
また「アロエウルシン」はキダチアロエのみに含まれる抗腫瘍成分です。
うーん、この効く成分だけを取り出した薬があったらいいのですが。一般に流通しているサプリや健康食品ではなかなかないですね。
アロエジュースで筋腫が消えた人がいるらしい
アロエというのは代謝を良くし、体内の老廃物の排出も促します。そして免疫力が強化されると言われています。
そしてアロエの抗腫瘍作用成分のおかげなのか、子宮筋腫がなくなったという感想がネット上でいくつか見つかります。
ただし科学的な実験によって証明されたことではないため、あくまでも個人の感想、体験ですね。
逆に、アロエを意識して摂っていた後で大出血し筋腫も大きくなってしまった、という人もいます。これがほんとうにアロエのせいなのかは調べようがありませんが・・・
子宮筋腫があったとしても、上記以外のときに少量食べる分には問題ないと考えられます。
アロエヨーグルト、結構好きなのでよかった。
ただし、薬効を期待して、アロエのサプリなどを大量に摂って体内デトックスしたいと思う人もいると思うのですが、自分に向いているか、よく検討してからにしてくださいね。
アロエの抗腫瘍作用というのは魅力的なので、私ももう少しアロエ商品を調べてみたいと思っています。