子宮筋腫がお腹にあると、お腹に力を入れるような運動はしちゃいけないのでしょうか?
いいえ、実は腹筋や下半身を鍛えるのは、子宮筋腫改善に必要なことなんです。
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腹筋をすると子宮筋腫が小さくなる?
子宮筋腫の大きさがある程度あれば、下腹部の異物感を感じることもあります。腹筋なんかすると筋腫に負担がかかって良くないのでは、と考える人が多いようですが、実はその逆。
1:便秘解消になるのでエストロゲン排出がうまくいく=これ以上筋腫が育たない
腹筋をすると、腸への刺激になり便秘対策ができます。
子宮筋腫を大きくしてしまう余分のエストロゲンも、お通じがよくなれば体内に留まる時間が短くなります。
それによってホルモンのバランスが整ってきますから、結果的にこれ以上筋腫を大きくせずに済むというわけです。
植物エストロゲンは摂るべきですが・・・「植物性エストロゲンが子宮筋腫にいいのはなぜ?」
逆に慢性的な便秘があるなら、子宮筋腫改善のために一刻も早く解消しなくてはいけません。
2:便秘解消すれば効率よく「毒出し」ができる=筋腫縮小
さらに、腹筋をすることで便秘が解消するということは、老廃物の排出がうまくいくということなので体内の「毒出し」が順調になります。
→筋腫が小さくなる可能性も
これは「冷えとり健康法」で足裏からちまちまと毒出しするよりも、何倍も効率の良い方法と言えますよね。まずはしっかりと便秘解消をし、その上で冷えとりアイテムによる対策も行う、というのがお勧めです。
もちろん、冷えを取ることが腸の調子を良くするから便秘解消になるということでもありますけどね。
冷えとり健康法についての記事はこちら「冷えとり健康法にのめりこむ人多数!そんなに効果あり?」
3:腹筋が増えると脂肪の代謝アップ=筋腫縮小
筋肉が増えることで体内の脂肪を消費するスピードがアップし、少しずつ痩せていきます。
前に調べた甲田療法の中では、食事からの栄養摂取量を減らすことで体内の脂肪を早く消費してしまえば、その後は体内のタンパク質が消費されると言われていました。そのおかげで腫瘍細胞が小さくなるという考え方です。
甲田療法についてはこちら「甲田療法によると子宮筋腫って・・・」
じゃあ、筋力アップすることでその消費をさらに加速すればいいということになりますね。
「冷えとり」でも子宮筋腫は食べすぎの毒出しであるとされていますから、食べすぎた分はさっさと消費・排出することができれば、筋腫なんかできないということになります。
いずれにしても余分なものを体内に溜め込まないことがポイント
上記の1から3までの仮説というのは人によって意見が分かれる部分もあります。
ですが、体内に余分なもの(脂肪にしろ老廃物にしろ「毒」にしろ)を溜め込まないことが大切であることは確かです。
腹筋をする際に注意したい子宮筋腫の形状とは
腹筋がいいとは言っても、いきなり無理をしてはいけません。
こんな場合は注意が必要です。
多発性筋腫の方は様子を見て
多発性筋腫の場合は、子宮全体にたくさんの筋腫ができているので、腹筋を鍛えるエクササイズが負担になることがあるようです。
筋腫を圧迫することで充血や突出などのきっかけになる可能性もゼロではありません。
一人ひとりの状態によりますので、いつも見てもらっている医師に相談してからにしましょう。
有茎性の筋腫の方も注意
腹筋だけでなくスポーツ全般に言えることですが、有茎の筋腫がある場合は少し注意が必要です。
茎がねじれると、ひどい腹痛が起きてしまいます。
これは普通に生活していても起きてしまうことがあるので、びくびくしてもしかたないかもしれません。それでもできるだけそっとしておきたいものですよね。
子宮筋腫改善のためには軽く鍛えるだけでOK
子宮筋腫持ちの人が激しいスポーツをすると良くない
普段運動をしていなかったような人が、急に思い立ってスポーツをすると、疲れきってしまいます。
この疲労というのは「活性酸素」を多く生み出してしまうので、腫瘍には良くありません。
活性酸素は体の老化を早めたり、腫瘍を大きくしてしまうことで知られています。
ですから、まずは簡単なエクササイズから始めて体を慣らしていくことが大切です。
膝立て腹筋でも効果アリ
ベッドの中でもできる腹筋を習慣にしましょう。
寝たまま膝を立てた状態で、上半身を起こします。上半身も全部起こす必要はなく、おへそを見るくらい起こせれば十分。角度にすると15度くらいでしょうか。
これだけでも最初はお腹がぶるぶる震えてしまうかもしれません。
朝起きたときに5回、寝る前に5回、くらいから始めてみましょう。続けていくと、楽にできるようになります。
そうしたら徐々に回数を増やしてもいいですね。
その場足踏みもやってみよう
立ったまま、その場で足踏みをするエクササイズは簡単ですが、インナーマッスルを鍛えることができます。
内臓に近い筋肉がしっかりしますので、胃腸が下がり気味で子宮を圧迫しているような場合にも効果的。
足を持ち上げるので太ももの筋肉も鍛えられます。
同じ位置で膝を直角に持ち上げ、足踏みをします。このとき足首も直角に持ち上げるほうが効きます。
交互に左右の足を上げて1セット、20セットから始めてみましょう。
これ、私も最初は20セットでも太ももが痛くなっちゃって大変でした。
気がついたときにテレビを見ながらでもできます。
家事のときに筋肉を意識するだけでも
筋トレのための時間をあえて取り分けなくても、家事をこなす中で筋肉を鍛えることができます。
「今ここの筋肉使ってるな」と意識するだけで、筋トレになるんです。
続木和子先生は前に「床の拭き掃除」をお勧めしていました。しゃがんで拭きますから、下半身の筋肉をよく使います。
ほんとは長い廊下なんかを拭き掃除したら、相当効きそうですけどね。
お茶碗を洗いながら、かかとの上げ下ろしするというのも簡単です。
それから、常にお腹を引っ込めること!これだけで腹筋がつきます!
スタイルも良くなって子宮筋腫の対策にもなれば、願ったりかなったりですね。