カフェインの摂り過ぎがエストロゲンを増やすことにつながるという実験結果があるといいます。具体的にはどんな内容だったのか、調べてみました。
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カフェインとエストロゲンの関係に関する実験とは?
この実験は、2012年1月にアメリカで発表されたエンリケ・シスターマン氏らによるものです。
更年期に入る前の18から40歳の女性259人を対象に行われました。
結果はアジア女性と白人女性では少々異なるものだったようですね。
つまり、一日あたり200mg以上のカフェインを摂取した場合、アジア女性は「エストラジオール」というエストロゲンの一種の値が高くなりました。ところが、白人女性の場合は逆にカフェインを摂取するほど「エストラジオール」が低下したということなのです。(黒人女性の場合は増加も低下もしなかったそうです)
また、何からカフェインを摂取したかということも関係があります。
カフェインが含まれる代表的なものとして、コーヒー、炭酸飲料、緑茶で調べられたようですが、結果的にコーヒーを飲んでエストラジオールが増加したのは、アジア人女性だけだったそうです。
なお、炭酸飲料と緑茶では、すべての女性に増加が見られました。
ざっとまとめると上記のようなところですが、興味深いですね。
この実験では、”短期的には乳がんや子宮にかかわるいくつかの病気に悪影響を与えるほどとは考えられないものの、長期のカフェイン摂取量がエストロゲンに及ぼす影響の可能性を考えると、それぞれの疾患の研究内では今後カフェイン摂取量についても考えていかなくてはならない”とされました。(意訳)
じゃあカフェイン200mgってどれくらい?
wikipediaによると、食品に含まれるカフェインの量の目安はこのようになっています。(多い順に並べ替え)
ドリップコーヒー235mlのカフェイン 95mg
インスタントコーヒー235mlのカフェイン 62mg
紅茶235mlのカフェイン 47mg
緑茶235mlのカフェイン 30~50mg
コカ・コーラ350mlのカフェイン 35mg
ということは、豆から淹れたコーヒーを一日にマグカップ2杯以上飲むとすればカフェイン量は200mgオーバーになりそうです。
紅茶だったら、約1リットル飲むとカフェイン量は200mgを超えるという計算ですね。
子宮筋腫対策のために生姜紅茶を飲む場合に置き換えて考えてみる。
単純計算になりますが・・・
生姜紅茶は一日3杯から6杯飲むことが勧められていますので、180ml入るティーカップだとして6杯飲むと、
180×6は1080mlになります。
ということは、1リットルを超えてしまうわけですので、カフェイン量も200mgオーバーになってしまうと考えられます。
ただ実際には、抽出温度や茶葉の量によってもかなり変わってきますので、一概には言えません。
また、毎日必ず200mg以上のカフェインを摂取し続けた場合に、若干の影響がある可能性がわかった、という実験なわけですから、そこまで神経質になる必要もないかもしれません。
しかも、カフェインによって増加が見られたのは、エストロゲンの中でも1つの種類だけです。(エストロゲンの種類としては、「エストラジオール」の他にも「エストロン」「エストリオール」などが知られています)
しかし、この3つの中では今回の研究結果で増加が見られた「エストラジオール」が最も強い生理活性を持ちます(wikipedia エストラジオールの項より)ので、やはり少し気になりますね。
私はカフェイン断ちはしませんが・・・
私はコーヒーも紅茶も好きなので、これからも時々飲むと思います。緑茶なども外出先などで出されることもありますし。ただ、大量に飲むための飲み物としてはカフェイン飲料は私には向いていないな、と感じました。
ですがカフェインレスのドリンクを使って、生姜摂取はどんどんしていきます!
今のところルイボスティーがお気に入り。なぜこれを選んだかはこちらの記事の後半でも書いています。