冷えに悩む女性なら、ほとんどの方が耳にしたことがあると思われる「冷えとり」健康法。
靴下の重ね履きで有名な、あれです。
「冷えとり」って子宮筋腫にも本当に効果があるんでしょうか?
単に「靴下の重ね履きがいい」というだけでは信憑性がないですよね。
それで「冷えとり健康法」の考える子宮筋腫の原因も含めて調べてみました。
Contents
「冷えとり健康法」とは進藤義晴さんの提唱する療法
この健康法の発案者は、進藤義晴さんという医師の方です。
今はご高齢ながら、冷えとりの実践でお元気とのこと。
「冷えとり」ブームってここ数年のような気がしていましたが、なんと1980年代からこの健康法を提唱しているそうです。
本当の「冷えとり健康法」について知りたいなら、一度きちんと本を読んでから判断したほうがいいと思いました。
「万病を治す冷えとり健康法」という本が一番詳しく書かれていて、基本の1冊です。
そのほか、現代女子に読みやすく解説した本がいくつかあるので、そちらからはいってもいいかも。
今読みやすいのはこちらじゃないかと思います。 ↓
娘の進藤幸恵さんが「冷えとりアドバイザー」として後を継いでいて、上の本は共同著書です。
ほかに幸恵さんだけの著書もあります。
進藤幸恵さん主催の「小すずめくらぶ」HP
「冷えとり健康法」で言う「冷え」とは「冷え性」とちょっと違う!
冷え性の人は足元から冷えるから温めればいいってことでしょ、とイメージから早とちりしていましたが、「冷えとり健康法」で言う「冷え」は、ちょっと違うみたい。
「私は家の中では靴下を脱ぎたくなっちゃうくらい足が温かいから、関係ないわ」というのは間違いなんだそうです。
足がほてるのは、冷えているのを温めようとして頑張っているからだといいます。
上半身と下半身の温度差がありすぎるとダメ
体の中で温度差があると、血行不良から細胞の栄養不足や排出がうまくいかない状態が起こるとのこと。 要するに・・・
- 冷えが血行不良を引き起こし、毒素を溜めてしまう。
- また冷えると血行不良によって自然治癒力が低下してしまう。
冷えとりには「気」の流れが関係するらしい
さらに「気功」の考え方も関係しているようで、体温が低い下半身には「陽」の気が行けなず、逆に温度の高い上半身には「陰」の気が行けないために、気の流れの停滞が起こり自然治癒力が低下するという説明です。
それで下半身を温めて、上下の体温差を少なくしていくことで、「気」の流れが良くなります。そうすると「毒出し」ができるようになって体の不調が治っていくそうです。
じゃあ「冷えとり健康法」から見た子宮筋腫の原因って?
ということで、異論を恐れずまたも一言でまとめてみます。
血液と気の流れが停滞することが、子宮筋腫など婦人科系のトラブルの元でもある。
というのが冷えとり健康法の考え方だと理解しました。
冷えとりで子宮筋腫に効果があった口コミ実例
冷えとりが実際に子宮筋腫改善に効くのかどうか、実例を探しました。
「発言小町」ではこんなトピックが。
(「冷えとりで健康になる(筋腫もなくなる)」トピより抜粋)
トピ主さんは子宮筋腫を手術後再発、冷えとりで筋腫も消えると読んで実践中とのこと。
同じように冷えとりに励んでいる方との情報交換をしたい、という内容です。
「ずぼらな青木さんの冷えとり毎日」青木美詠子(著)
「医者知らず『冷えとり』で完全健康人生」 進藤義晴(著)
トピ主さんは、この2冊を読んで実行しているとのこと。
回答の中で、効果があったという人もいました。
「1年ほど前からはじめました。靴下4枚と「杉っ子」という入浴剤で半身浴、寝るときは靴下4枚、絹の腹巻き、陶器の湯たんぽ使用」
「変わったと感じるのは、生理痛がほぼなくなったのと疲れない、風邪を引かない・・・でしょうか。なにより体が心地よいので続けています。」
実践していたけれど、今は別の方法に切り替えたという人も。
「私は1年前くらいに「石原結實」という人の本を読み冷え取りを実践しました。そのほか靴下の重ね履きや腹巻をする、などを行い冷房病と闘いました。」
「そのときはだいぶ外側から温める事に助けられましたが、洗濯物の多さに疲れ又、人間の本来の姿を考えたときに疑問をもちました。」
そこで今はヨガで低体温も回復してきたとのこと。
「沢山の方法がある中で自分に合ったものでやるのが一番ですね。」と締めくくっています。
この人の言っている「石原結實」さんとは、私も別ページでレビューしてる「生姜力」の著者の先生ですね。
「生姜力」の本を熟読中・感想:生姜紅茶ってそんなにいいの? の記事へ
これに対して、効かなかった、というコメントはこちら。
「その本やいろんな本を読んで、いろいろ実践してますが、治りません。(冷え性)
今は漢方飲んでます。
シルクの5本指ソックスはいいみたいですね。」
という人や、
「「冷えを取れば筋腫も消える」と書いてあったので一生懸命あたためました。
が、結局それらでは解決せず病院で切除してもらいました。
ただ、冷えが体に良くないことは確かだと思うのでなるべく体を冷やさないようにしなければ思ってます。」
という方など。
筋腫の大きさや、冷えの度合いは人それぞれですから、効果を感じる人とそうでない人がいるのは当然といえば当然かもしれません。
「めんげん」が起きるのはいいこと
冷えとりを続けていると、「めんげん」といういわゆる「好転反応」のような状態が生じるとのこと。
一時的に不快な症状がどっと出るそうなのですが、それを乗り越えると毒が出切ったことになり、回復するらしいのです。
この「めんげん」を体験するまで続けられる人も少ないようですが、知らないと不快な症状が出た時に不安になって辞めてしまいそう。
それが「めんげん」なのか、それとも自分に合わなくて出ているのか、それとも他の病気なのか、判断するのが難しいのでは?
冷えとりの提唱者、進藤先生の娘さんの進藤幸恵さんも、この「めんげん」に悩まされたそうです。
幸恵さんは子宮内膜症を患っていたそうで、何年も冷えとり生活を続けたあとで皮膚に湿疹が出て大変だったとのこと。
マーマーマガジンのHPに載っているインタビューで詳しく出ていましたので、よろしければそちらからどうぞ。
「冷えとり健康法」と子宮筋腫の関係 わたしのまとめ
冷えとり健康法について、わたしも幾冊かの本を読んで調べた結果わかったことは、
・「冷え」は婦人科の不調を招く
・「冷えとり」をすることで血流・気の流れを改善できる
・冷えがなくなると体のデトックスがうまくいき、不調が改善する
ということです。
冷えとりには靴下の重ね履きなど服装の工夫のほか、食生活の改善で体の中から温めることも含まれるので、
子宮筋腫にまつわるいろいろな不調は確かに改善できそうですね。
例えば貧血とか、便秘とか、むくみ、イライラなど。
子宮筋腫が完全になくならないとしても、症状が改善できるのであれば筋腫と共存できるんだから、そのためのひとつの方法として「冷えとり」をやってみるのもありかな、というのが私の結論です。