一大ブームを引き起こした「生姜力」という本の後に出されたのが「実践版 生姜力」です。今回はこの本のレビューをしたいと思います。
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生姜レシピを雑誌感覚で見るならこれ
まず、この本は大きくて見やすい。というのが第一印象。「生姜力」の本は単行本サイズで手にとりやすいのに対し、「実践版」はB5サイズでイラスト、挿絵が満載。というよりも表紙に「完全図解版」とあるように、写真や挿絵で説明しているという感じです。
厚さは「生姜力」の約半分の87ページ。雑誌感覚でぱらぱらとめくって参照するのにちょうど良いです。
前半の生姜の力についての解説部分や、基本の生姜活用法についてなどのページはカラー写真とカラーイラストで展開しています。
後半は様々な体の不調(32種類)に対応した生姜レシピが、各症状ごとに見開きで紹介されています(ここからは2色刷り)。またページによってはレシピだけじゃなく、運動やツボについても載っています。この辺は漢方と運動療法のどちらも取り入れている先生だからこそですね。
生姜レシピはいろいろ使える
この本では、症状ごとにぴったりな生姜レシピが2つか3つずつ紹介されています。また、生姜以外の食材でその症状に良いとされるもののレシピもあり、併用すると良いそうです。
とりあえず全部読んでみて掲載されている症状ページに関わらず、気に入ったレシピや使いやすいレシピは全部取り入れたらいいと思います。例えば、「生姜ドレッシング」(72ページ)や「生姜しそごはん」(68ページ)などは普段の食事にすぐ使えそうですよ。
生の生姜にこだわらず、粉末やチューブの生姜でも良いというのがイシハラ式の気楽なところ。私も普段は粉末生姜を愛用しています。でもたまに生の生姜を買ってきて使うと「やっぱりこっちがおいしいなー」と思いますね。千切りやみじん切りにして炒め物などに使うと、食感がいい。豚汁にも山ほど入れます。あと使い切れないなと思ったら、千切りのまま冷凍しちゃっています。
「実践版 生姜力」だけ読めば十分?
じゃあこちらの本だけ読めば「イシハラ式生姜健康法」がすべてわかるのかというと・・・?
生姜の効用や冷えについてはこの「実践版」の中でも満遍なく触れているのですが、詳しく知りたい人が納得できるだけの情報かというと、少し足りないかも。
なぜ冷えがそんなに体に良くないのか、実際にどんな風に効くのかについての実例を知りたい人は、まず「生姜力」の本を読んだほうがいいかなという感じがしますね。(「生姜力」のレビュー記事)
それで納得して「よし、私も生姜生活をしてみよう」と思ったら、その後でレシピ本感覚でこちらの「実践版 生姜力」の本を手元に置いておけばいいと思います。
実践版生姜力 [ 石原結實 ] |