子宮筋腫の腹腔鏡手術はメリットが多いがリスクも・・・

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子宮筋腫を手術で取ろうと考えた場合、腹腔鏡手術のメリットとはなんでしょうか?

主なものを挙げるとこのような点がメリットと言えます。

<メリット>
赤チェックおなかの傷が小さくて済む
赤チェック手術後の癒着が開腹の場合より少ない
赤チェック傷が小さいため、痛みも少ない
赤チェック入院期間も短くてOK

Contents

腹腔鏡手術とはどうやってするの?

では、腹腔鏡手術とは?というところから少し調べておきましょう。

簡単に言うと、「お腹に開けた穴から入れた腹腔鏡を使って手術すること」

お腹には計4つの穴を開けます。穴の大きさは1cm前後だそうです。

  • わき腹あたりに1つ
  • おへそ
  • 下腹部左右に1つずつ

腹腔鏡というのは内視鏡の一種です。これはおへそに開けた穴から入れます。

先端にカメラがついていて、子宮内部の様子を映し出しますので、それを見ながら手術が行われます。

その他の3つの穴は、切ったり縫ったりする道具「鉗子(かんし)」を入れる穴です。また、切り取った腫瘍(核出の場合)や子宮(全摘の場合)もこの穴から引っ張り出します。大きくて取り出せない場合、おなかの中で砕いてから取り出すそうです。

 

腹腔鏡手術の重大なリスクが発覚!

・・・ところが、この段階でリスクが発生することが最近の研究で明らかになりました。

読売新聞に載っていましたので、ご存知の方も多いでしょう。

「子宮筋腫の腹腔鏡手術…器具で「がん」飛散の恐れ」(2014/6/12 読売新聞 夕刊)

おなかの中で「モルセレーター」という器具を使って筋腫を削りとりながら切除するそうなのですが、このときに筋腫が実は悪性の「肉腫」だった場合。

知らずに細かくする段階でがん細胞を腹腔内に撒き散らしてしまうことになる、というのです。

アメリカ学会での発表を元に、日本産科婦人科内視鏡学会が注意を呼びかけたという記事でした。

 

しかしこれは、手術前に悪性でないことを十分確かめられるケースが多いので、滅多にないことではあります。特に日本の場合は、アメリカよりも念入りに検査をする態勢が整っていますので、リスクは低いと考えられます。

それでも・・・やはり気になりますね。

私がかかっている婦人科の先生も、「要するにリンゴの皮を剥くみたいにして切っていくわけだからね。がんだった場合はがん細胞が飛び散ってしまうという可能性もあるってことだね。うちでは設備がないのでこれはやっていないんだけど。こわいよね。」とぼやいて(?)いました。

 

じゃあ、この「モルセレーター」を使わなければいいんじゃないの?と思いますよね。

ですが、この器具なしで手術する場合は時間が非常にかかるので、体への負担が増えてしまいます。また、切除部分を取り出すためにお腹にあけた穴を広げる必要が生じる可能性も増えるそうです。小さな穴だけで済むはずが、結局開腹手術になってしまう率が高くなるのですね。

 

高い技術が必要

上記のようなリスクがなかったとしても、腹腔鏡手術は高い技術が求められます。モニターに映し出される映像だけを頼りに、ながーい鉗子を操作して切るわけですからね。医師の技術と経験が必要です。

また、この手術を行うための設備も特殊なものなので、どの病院でもできるというものではありません。私が通っているところでも設備がないと言っていました。

特に、子宮全摘を腹腔鏡手術で行う場合はさらに高い技術が必要となるそうです。

 

不妊治療の一環として行う場合もある

腹腔鏡手術で子宮筋腫をとることは、不妊治療として行われることもあります。

子宮筋腫があると、その位置や大きさによりますが妊娠しにくくなることがあるのは確かです。実際に子宮筋腫の切除手術を腹腔鏡でしてから、すぐ妊娠できた、という患者さんがかなりいるようです。

これは、一般的な開腹手術と違って体へのダメージが少ないこと、また切開部分が小さいために卵管の癒着などのトラブルが生じにくいことが関係しているようです。

 

こんなケースではできません

子宮筋腫の手術で、腹腔鏡手術が行えないケースもあります。

それは筋腫が大きすぎる場合数が多い場合です。

大きすぎるとお腹に開けた小さな穴からは取り出せないため、開腹するしかありません。具体的には10cm以上だと、ほとんど難しいようです。さらに、大きめのものが複数ある場合などは、子宮全体の大きさで考える必要があります。

個々によって違いますし、医師の技術によっても可能な範囲が変わってきます。この手術を望むなら、筋腫が大きくなりすぎないうちに行わなくてはなりません。医師に希望を伝えて十分に相談しておくことが必要ですね。

 

また数が多すぎる場合は、時間がかかるだけでなく腹腔鏡では見落としをする可能性も出てきます。この場合もやはり確実な開腹手術で行います。

この具体的な数というのは大体10個以上です。事前のMRI検査で10個程度見つかっていたとしても、隠れているものや小さくて映らなかったものも幾つもあると考えられます。そうすると取り切れないですし、子宮温存も難しくなってしまいます。

 

腹腔鏡手術のメリット・デメリットまとめ

lst_a02_25_25_pkメリット

傷跡が小さくて済む

術後の痛みも少ない

入院期間が短い(早ければ1日から)&社会復帰も早い

術後の癒着が少ない

 

lst_a02_25_25_pkデメリット

熟練した高い技術の医師が必要

専用の設備がある病院でなくてはダメ

開腹手術に途中で変更になるケースもある

モルセレーター使用の場合のガンリスク

 

腹腔鏡手術を望むなら、子宮筋腫がまだ小さいうちに医師に希望を伝えておきましょう!

 

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