子宮筋腫の手術をしたくない大きな理由の一つが、お腹を切りたくない。ということです。でも、子宮鏡を使った手術なら、開腹しなくていいんです。しかも翌日には退院できるというメリットも。
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子宮鏡下手術ができる筋腫は限られている
子宮鏡というと耳慣れないので戸惑うかもしれませんが、「内視鏡手術」と言えばわかりやすいでしょう。子宮用の内視鏡「レゼクトスコープ」を使った手術です。これは内視鏡がついている電気メスで、先はループ状になっています。膣からこのメスをいれ、先のループで筋腫を切り取るという手術内容になります。
子宮鏡を使うと費用が安い
実は、この手術は費用も安いんです。一般的な開腹手術であれば20万円前後かかるのに対し、子宮鏡での手術なら10万円以下が平均です。
お腹を切らないので、痛みも少なく回復も早い手術です。
じゃあ、私もそれで!と思うところですが、私のような「しょう幕下筋腫」の人はこの手術を受けられません。
子宮鏡を使った手術ができるのは粘膜下筋腫のみ
子宮の内側にメスを入れるわけですから、切り取ることができるのは子宮の内側にできた筋腫だけです。基本的には粘膜下筋腫のみに対応しています。
「しょう幕下筋腫」は子宮の外側にできるものですから、この手術は行えないということになります。
しかし「筋層内筋腫」のなかで子宮内膜に近いもので、筋腫の大きさの半分以上突き出しているものなら可能ということです。
また、筋腫とは異なりますが、子宮内膜にできたポリープや子宮腺筋症の治療もこの方法で行う場合があります。
大きい筋腫なら分けて手術することも
切れる筋腫の大きさは4cm程度までです。大きめの場合2,3回に分けて手術が行われることもあるそうです。
また、子宮は手術の最中に収縮することもあり、そのようなときには処置がしにくいため、安全のため一度手術を中断するという場合もあります。
小さいうちに子宮鏡で取ってしまったほうがいい
もし、粘膜下筋腫をお持ちで、お腹に傷をつけたくないという人なら、早めにこの手術を受けることをおすすめします。
粘膜下筋腫だと小さくても過多月経や辛い生理痛に悩まされることが多いようですので、生活に支障が出ているなら早めの決断をしなくてはなりません。
そうした症状が出ているなら、早く手術で治療したほうがいいとお医者さんに言われることが考えられます。我慢しているうちに筋腫が5cm以上まで大きくなってこの手術は無理になるかもしれません。そうなる前に、切ってしまうというのも一つの選択肢だと思います。
手術しないで小さくすることができるなら理想的
しかしいくら見えるところに傷ができないからといっても、切ることには変わりありません。体にとっては大きなストレスになります。
それに、筋腫ができやすい体質を変えなくては、今切ってもまた新たな腫瘍ができてしまう繰り返しになる恐れがあります。
逆に言えば、手術で子宮筋腫を切り取ったからもう安心というわけではないということです。
手術をするにしろしないにしろ、やはり食生活や生活習慣から改善しホルモンバランスを戻していく必要はありますね。地道にチャレンジしているうちに、筋腫が小さくなったという実例はたくさんあります。
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私のレビュー記事はこちらです。
「続木和子の14日間集中!子宮筋腫改善講座」ってどんなところがいいですか?私のレビューと感想