子宮筋腫で子宮全摘し、同時にのう胞腫瘍ができていた右卵巣も摘出してからの体調の変化をメモします。
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退院直前の体調
手術そのものは開けてびっくりの内幕症による癒着等があり4時間もかかる大手術になってしまったそうですが、その後の回復はとても順調なほうだったようで、先生も安心してくれました。
術後1週間、全部で10日の入院で退院できました。
退院を一日早める?と聞かれるくらい順調だったらしい私ですが、自分では早く退院するのは不安なので予定どおりにしてもらいました。
ズドーンとした内部の痛みがずっとあるので痛み止めを定期的に飲んでいます。
ただ「お裾からの出血」はまったくないので、心配ないそう。
退院前の内診でも腫瘤ができたりしていないので大丈夫とのことでした。
術後は腸の動きの回復が重要らしい
開腹手術後は腸の状態が正常に戻るまで安心できないみたいです。
おかげさまで退院数日前からお通じは朝必ずあります。ただお腹に全然力が入れられず、ふにゃふにゃふにゃ~と自然に出てくるのを待つ感じ。
それから下行結腸のあたりを手術の際に縫ったとのことで、そのへんを便が通るときに痛みがありますが耐えられないほどではないですね。
「お便は出ましたかー」「ガスは出ていますかー」と一日に数度聞かれます。「はい」というと「それは良かったですね」「じゃあ大丈夫ですね」と褒められます。
「お腹の音を聞かせてください」と検温や血圧測りに来るたびに言われますので腸がしっかり動いているかどうかはとても大事みたいですね。
夜中の咳込みがつらい
お腹の痛みは痛み止めで抑えているので気にならないのですが、とにかく夜中の咳込みが辛いです。
痰が気管の方に入りそうになって突然咳き込みます。
一旦咳き込むと止まらないし、腹筋を使ってしまうのでお腹の傷が痛みます。
これは手術のときに気管に挿管するので、その際の擦り傷などが原因でどうしても痰が出てしまうらしい。
数日苦しんだあとに自分なりに見つけた対策は、ミントタブレットでした。
咳が出るからのど飴は絶対に必要だと聞いていましたので、龍角散のど飴の限定「シークワーサー味」と、ミンティアを2種類の味で用意していました。
夜咳き込むときはミンティアの方が食べやすかったです。
「咳がでそう」と気づいたらすぐ、ベッドを起こします。(自力ではパッと起き上がれないので電動ベッドに頼る)
そして急いで枕元に用意してある水を口に含む。水を少量飲むと一時的に咳がおさまります。
が、またすぐ出るので上半身を折りたたんで頭が下がるような体勢になり、そっと深い咳をすると痰が出やすいです。
それだけでは痰が出きらないのですが、いったんおさまるので、ここでミンティアを食べます。
ミンティアの清涼感で紛らわし、ベッドは起こしたまま、もたれかかるようにしてウトウトしていると、ミンティア効果だと思うのですが10分後くらいに痰が切れやすくなってゴボゴボっと咳が出てくれます。それで痰を出してしまえばすっきり。
しばらく静かに眠ることができます。
多いときは夜中に2,3回これが生じるので、熟睡できないですね。大部屋だったら隣の人の咳込みも聞こえるのでその音でも目が覚めてしまいます。
幸い私は手術後数日して個室が空いたので、と引っ越しできたので、多少は気が楽でしたけれども、個室でも隣の部屋の人の咳込みはある程度聞こえます。「お隣さんもつらそうだな、みんな同じだな」と思えるのは良かったかな。
手術から日にちが経つにつれて喉のほうも治ってくるのか、退院前夜は1回だけの咳こみで、よく眠れた方でした。
術後は「できるだけ歩いてくださいね」
術後二日目に尿管と硬膜外麻酔の管が外れてから、できるだけ歩いてくださいとのことで、毎日病院の階段を使って下の階に行ったり上の階に行ったりしていました。一日ごとに動くのが楽になって嬉しい。
術後すぐに歩かせるのは主に腸への癒着を防ぐためだそうですが、看護師さんたちはそうは言わず、「ホールまでジュースを買いに行くとか、院内コンビ二を見に行くとか練習してみてくださいね~」って感じでやんわり言われます。一日に何度もいろいろな人に言われるので、頑張らざるを得ないという。
私は一日1回病棟の外に15分くらいお散歩にいくのと、個室だったので食事の前と決めて部屋の中を歩いたりもも上げをしたりしていました。腹筋は切っているのでほぼ使えないけれど、足腰のトレーニングをすることで起き上がりが楽になってくるのを実感したので、励みになります。
少し歩いてくると結構疲れるので、お散歩から帰ってきたらウトウトします。その合間にもしょっちゅう看護師さんが見に来るので、暇で困るということは全然ありませんでしたね。
退院前日に洗濯をした
退院前診察で退院が確定して安心したので、入院中ずっとできなかった洗濯を。パジャマはレンタルなので自分で洗う必要はありませんが、下着類が溜まっています。自宅に帰ってから洗ったり干したりする自信がなかったので、ランドリールームで乾燥機までかけて持ち帰ることにしました。
洗濯機と乾燥機だけのためにテレビカードを買いにいき、今日の運動終わり。
順番待ちの人が何人かいて、少々気を使いながらの洗濯です。
洗濯はすぐ終わるのだけど乾燥機が1回40分かけただけでは乾ききらずもう一度かけたりしていたので、部屋と洗濯室を行ったり来たりしました。
かなり疲れちゃったけど、それでも気持ちよくきれいになった下着類と腹帯を見て充実感。
傷跡テープのこと
私の病院では、傷跡に貼る傷跡テープは特におすすめされませんでしたが、たまたま隣りの病室に入っていた乳がんの患者さんにと看護師さんが話していて、院内薬局にも売っているとのこと。
「最近は自分で調べて患者さんのほうが詳しくて、よく聞かれたりするんですが、うちの病院では特別勧めているわけではないんです。でも駄目ではないので、自由に使ってみるといいですよ」という趣旨の話をしていました。
傷跡テープで養生したほうが、きれいに目立たなく治る率が高いそうなので、私も使うぞ。
自分の傷と「アトファイン」という傷跡テープのサイズを熟考した結果、アトファインのLサイズとSサイズを併用することにしました。
大きく切ったのでおへその横へ少しだけ斜めの痕がある部分と、ドレーンのささっていた痕にSサイズを使うつもり。
院内薬局を見に行きましたが、Lサイズしか売っていなかったのと定価だったので買わず、Amazonのほうが安かったので注文しておきました。
ちょうど欲しいLサイズとSサイズのセットがあったので良かった。↓
傷跡を隠すデカパンが安心感あり
退院前診察で、それまで傷をカバーしていたクッション材付きのシールみたいのが剥がされました。
で、傷に直角になるようにピピピッと細いテープをところどころ貼ってくれて、「はい、これでOKです」と。「ええっ、これだけ?」とちょっと心もとない感じですが、傷が膿んだり腫れたりもないので大丈夫だそう。
ただ、この状態で腹帯をつけると傷に触って痛いので、腹帯をつけるのはやめました。
腹帯はサポーターとしても機能するのでつけたかったらしばらく付けてもいいそうですが、私の傷の部位的にちょっと当たっちゃうので駄目ですね。
傷跡の保護材がなくなっちゃって軽い感じが嬉しい反面、何かがお腹に当たるとダイレクトで響きます。
今は傷跡部分をすっぽり覆うデカパン履いているのでふんわり保護されて、気持ち的に安心できてます。
「デカパン」は入院準備の記事で書いたものです。↓
退院日の服装
退院日の服装は、経験者さんのブログやコメントを参考にしてゆるっとしたシャツワンピにしました。
というか、荷物を減らすため入院時と退院日は同じ服です。
インに着るTシャツだけ違うのにして、あとはシャツワンピを羽織り、マタニティレギンスを履きます。
術後はお腹が腹水などで膨らんでいる場合もあるし、なにより締め付けるものは傷に響くので無理、と聞いていたのでマタニティレギンスを用意してありました。
おへその上まですっぽり、きついゴムではなくてとても楽。これも大きいLサイズがおすすめです。
子宮全摘なのにマタニティ用かあ~なんて考え出すと若干憂うつになりますが、利用できるものは利用しちゃえ!の精神でいればいいんですよね。
マタニティレギンスも通販のベルメゾンの楽天ショップで買いました。お手頃価格で生地もしっかりしている。ユニクロのマタニティと迷ったけど、それより安いのでベルメゾンにしました。↓
退院後の注意など
退院が決まってから、退院後の注意事項などをプリントで渡され、担当の看護師さんと読み合わせしました。
主に傷跡が開かないための注意点です。
- 退院後も1週間はできるだけ安静にすること
- 重たいものを持たないこと (3キロ程度までなら大丈夫)
- 生理2日めくらいの出血があった場合は電話すること
- 性交渉は医師の許可が出るまで控えること (2.3ヶ月はダメ)
- 食事制限はなし
……とこんなところでしたね。この病院はあまりこまごましたことは言ってこないので楽な反面、「ほんとにいいの?」と思っちゃうことも。
例えば「便秘はしないように注意して」とか、「飲酒は傷に触るから控えめに」とか言われそうだなと思っていたのですが特にありませんでした。自分で自分の体調と相談しつつ管理していくことが必要ですね。
まとめ
退院直前の体調のことをメモを見ながら書いてみました。
事前に病院で使う持ち物などをじっくり準備していったおかげで、快適な入院生活だったと思います。
入院中に「これは持ってきて正解!」と感じたものが結構ありましたね。
その一つがこの記事でも触れたミントタブレットでした。
その他はまた折を見て紹介しますね。
長々とご覧いただき、ありがとうございました。 つづく