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冷えとり元祖本を読んでみたら
「冷えとり健康法」の初代の本が「万病を治す冷えとり健康法」(進藤義晴著)なのですが、初版は1988年となっています。これが版を重ねて今でも出版されているというのがすごい。
でも、同じタイトルですが今あるのは「新版」となっていて、表紙も違います。内容も若干修正されているそうなんですが、私はその修正前の進藤先生の記述を読んでみたかったので古いほうを探して買いました。
気になったところをまとめますので、参考になる部分があればお読みくださいね。
子宮筋腫が出来る原因についての記述もあり
古いほうの31ページに、「生理不順のしくみ」という節があります。その中にこんな記述が。
生理不順は卵巣ホルモンの分泌が悪いといわれているのですが、ではなぜそうなるのかというのは現代医学では分かっていません。
これも実は、卵巣へいく血管の循環障害が一番の原因なのです。
それから、食べすぎを続けていると、子宮筋腫にもなります。
食べすぎで出来たコレステロールが変形して筋腫に変わるのです。
「うーん、なぜそんな断言ができる?」というのが最初の正直な感想ですが。
そしてですね、さらに驚く記述も。
筋腫がなくなるって意味だと思うんですが。
食べ過ぎに注意し、冷えにも気をつけていると、生理でもないときに出血をみることがあります。
(略)
そして、おなかを上から触ってわかるくらいにあったものが、きれいになくなってしまっているというような例もあるのです。
出血と一緒に筋腫が落ちてなくなるという話は、ほかでも聞いたことがあります。よもぎ蒸しなんかで改善した人の中にはそういう例もあるそうです。
でも、ここで思ったこと。「私のような子宮の外側にある筋腫は無理なんじゃ?」
・・・とりあえずそれは置いておきまして、さきほど出てきた「食べすぎが筋腫の元」という考え方について。
本の21ページにある説明をまとめてみると・・・
食べ過ぎによって血中コレステロール値が上がる
→血の巡りが悪くなる(いわゆるドロドロ血液)
→さらにそのコレステロールは皮下脂肪だけではなく、内臓の中や血管の壁にも溜まる
→狭くなった血管のせいでさらに血の巡りが悪くなる
つまり、冷えのために血管が縮んでいる上に、食べすぎる習慣のせいで血の巡りがさらに悪くなると。
それが万病の元だというわけです。
食べ過ぎの原因は冷えだそう
冷えと食べすぎが病気の元だというんですが、その「食べすぎ」を引き起こす一因が「冷え」にあるという説明もされています。
内臓の冷えで消化器の具合が悪くなると、食欲が狂ってコントロールがうまくいかないんだそう。
ま、確かに胃が荒れているとき、妙におなかが減った気がしたりしますよね。
体を温める食品を選ぶことも大事
基本的には旬のもの、自分の住んでいる地方で作られているもの、加工しすぎないものがいいと書かれていました。
あとは、陰性食品と陽性食品を見分けて、陽性を多く、ということですね。
これは「食養生」の考え方を取り入れていいそうです。
おすすめの食品で例に挙げられていたのは、豆類、ゴマ、ぬか漬け、玄米などでした。
ただし食品だけで体を温めるのは無理があるので、並行して服装や入浴法で徹底的に冷えを除くことが必要とのこと。
そういうわけで有名な靴下重ね履き
足の裏は直接内臓とつながっていて、最も汗腺が発達しているので、足裏を通じてからだの毒素が出やすいというところに注目しているそうです。
それで「冷えを感じない人でも3枚はこう」と書かれていました。
最近の「冷えとり」法では基本は4枚、できればもっともっと重ねよう、っていう風になってますが、
最初は3枚だったんですね。
これまで1枚だった人は、3枚でもかなり温かいし3枚なら取り組みやすいかもしれませんね。
そういう私も、3枚がお気に入り。絹の5本指に綿の先丸靴下、一番上に毛糸のゆったり靴下を履いているだけなんですが冷え知らずです。
あと、今は絹の靴下を一番下に履き、その上に綿、その上に絹、と交互に重ねるという履き方が推奨されているんですが、
この本では、綿の5本指靴下を先に履くとなっている。その上に絹の靴下を履き、一番上は化繊でもいいって書いてます。
このあたり、だんだん変わってきたんですね。
服装のこつについても詳しく書かれていましたが、それは今と変わっているところはないようでした。
具体的な組み合わせなんかは、最近の本を見たほうがわかりやすいし取り組みやすいんじゃないかな。
関連記事:「「冷えとりガールのスタイルブック」は今でも使えると思う」
そのほか、もう少し気になる部分がありましたので、また別の記事で書きたいと思います。
現在販売されている「新版」はこれ↓
元祖冷えとり教科書「万病を治す冷えとり健康法」進藤義晴 |